日日日

狂乱家族日記 伍さつめ

「……お父さん、でも迷惑じゃない?お父さん、今、大変で、動物園とか行ってる場合じゃないって」 「いいえ、優歌、お父さんはね、平塚雷蝶の陰謀を叩き潰すより、優歌が笑ってくれることのほうが何倍も嬉しいし、大切なことだと思うのですよ……」 「お父さん……

アンダカの怪造学Ⅲ デンジャラス・アイ

和装の怪造生物は、こちらを不審げに振りかえった。 何かを求めているような、早くしろ、というような表情だった。それを理解して、伊依は心に熱い気持ちが沁みてくるのを感じた。 「……うん」 そうだ。そうだった。 彼女は―覚えていてくれた。 第一部・完と…

蟲と眼球とチョコレートパフェ

「化け物も、幸せになれるよ」 気配はなく。 「大切なひとが―受けいれて、そばにいてくれたら」 感情もなく。 「……だけど、おまえらは、幸せになれない」 日日日サスペンスの恐ろしさはさらに加速する → 感想

狂乱家族日記 四さつめ

シリーズ最大の分厚さ → 感想

蟲と眼球と殺菌消毒

読んでいてダークになること間違いなし → 感想

アンダカの怪造学Ⅱ モノクロ・エンジェル

思わず拍手! 感想: http://www.booklines.net/archives/4044810028.php

狂乱家族日記 参さつめ

凶華は不機嫌だった。凰火が知らないうちに出かけたからだ。 どこにいったのか。 千花の証言:「知人に会ってくるって言ってたけれど。珍しくおめかしして」 優歌の証言:「そういえば今日は女のひとに会うって言っていたよ」 凶華の怒りは神の怒り。神の怒り…

うそつき 〜 嘘をつくたびに眺めたくなる月 〜

好きってなに?愛してるってなに?ドラマの見すぎじゃない?ほんとにわかってるの? あたしは恋愛がわからない。何でかしらないけどうまくできないのだ。 理由なんてわからない。わかるわけもない。 告白されて付き合っても、いつしか面倒になり、別れようと…

狂乱家族日記 弐さつめ

「知らないならば覚えておけ。八月二日は伝統的に新婚旅行の日だ」 そう宣言し、旅行の手配を勝手に済ませたのは当然のことながら凶華。 家の玄関を開けたら目の前には滑走路が……。 呆れる凰火をよそに、家族を乗せた旅客機は花の都パリへ出発する。 ……はず…

蟲と眼球とテディベア

知力、体力、財力、そしてスタイル。すべてにおいて完璧な教師、賢木。 唯一の欠点は生徒である宇佐川を溺愛していること。 貧しいながら賢明に生きる宇佐川。陰ながら援助する賢木。 そんな二人の幸せは占い師の言葉から崩れ始めた。 「彼女は悪魔に殺され…

狂乱家族日記 壱さつめ

閻禍。それは破壊の化身であること。ゆえに殺されたこと。 だが、その閻禍の子が現代に蘇ったことが判明した。 DNA 検査の結果、閻禍の子と予測されるものは 6人。 だが誰が閻禍の子かははっきりしない。ならばまとめて観察したほうがよい。 そんな思惑で集…

アンダカの怪造学 1 ネームレス・フェニックス

数多の魑魅魍魎がうごめく異世界、虚界。 その虚界に棲む怪物をこちらの世界に召喚することを怪造という。 その怪造を研究し、解明していくために生まれた学問。虚界の怪造学。 そんな怪造を行うことを公に認められた研究員、怪造学者になるために、空井伊依…

ちーちゃんは悠久の向こう

幼馴染のちーちゃんは、小さなころから幽霊やら怪談やらが大好きで、しょっちゅうそれ系の話をしてくる。僕は怖いのに。 高校生になっても変わらずに怪談を追いかけるちーちゃん。今度は学校に伝わる七不思議に興味を持っちゃったみたい。 そんな学校の七不…

私の優しくない先輩

体が弱いため、都会を離れ、空気のよい小さな島で生活している女子高生、西表耶麻子。 学生が少ないため、全学年共通で受ける体育の授業。 選択で選んだ種目は、よりによって一番嫌な先輩とふたりっきり。 ひょんなことから、騒動好きなその先輩に自分の好き…