時雨沢恵一

メグとセロン(6) 第四上級学校な日

「私の間違いですか?」 振り向いたメグに、 「そうだけど、いいのいいの。楽しめれば」 ラリーが笑いながら言う。 「ゲームなんだからさ、?森の中で迷っちゃった!?って経験ができればいいのさ」 留学生話がよかった。同じ学園内だけど、普段は行かないとこ…

メグとセロン(5) ラリー・ヘップバーンの罠

「うーん、恋の始まるのが目の前であるかと思うと、ワクワクしますねえ!誰かを好きになって、告白するというのは素敵なことなのです!もっとたくさんあるべきなのです!」 ラリーがラブレターを貰うお話。一見お馬鹿な軽さの人のように思えるけど、優しい人…

お茶が運ばれてくるまでに―A Book At Cafe

近しい人が死んだのに、あなたがまだ生きている理由? その人を忘れないでいるためですよ。簡単でしょ? 時にハッとする表現が印象的な絵本でした。→ 感想

メグとセロン(4) エアコ村連続殺人事件

セロンは、笑顔のラリーがドアをしっかり閉めた直後、興奮気味の口調で、しかし表情はいつもとそれほど変わらない様子で、 「み、み、み、見たか?髪を下ろしたメグミカさんは世界最強だぞ!」 「ああ。ちょっとだけ見たよ。合宿ならでは、だな」 みんなで保…

メグとセロン 3 ウレリックスの憂鬱

「……それでいいのか?我が友セロン・マクスウェル?」 「ああ。合宿の前まで、俺はメグミカさんと話すらできなかったんだから」 「いや……、でもそれじゃ今後何も進展しないぞ?」 「しばらくはこうして一緒にいられる。それは、とても素晴らしいことだ」 「…

メグとセロン 2 三三〇五年の夏休み 下

「もう、私達にできることはないのですか……」 疑問符なぢえ繰り返されたメグの言葉を、 「いいや!」 セロンは強く否定した。 地下に声を響かせたセロンへと、みなの注目が集まる中、 「まだだ!」 セロンが彼にしては珍しく、表情に感情を乗せた、 「まだ、…

メグとセロン 1 三三〇五年の夏休み 上

「だから、言わないでおいて欲しい。せめて最後の日まで。頼む」 「おまえ……メグミカさんのこと好きなんだよな?」 「大好きだっ!」 さて、キマジメな男の子の初恋はどうなる?続きが楽しみ。 → 感想

リリアとトレイズⅥ 私の王子様 下

「でも君はやってきた!迷いもせずに!命をかけてやってきた!― そりゃ、好きってことだろうがっ!」 「そ、そうなのかな……?」 「そうさ!自分の気持ちにお上品に悩むな!恋愛なんて、もっと自分に我が儘でいいんだよ!我が儘に自分の気持ちをぶつけて、相…

リリアとトレイズⅤ 私の王子様 上

「祈ってやる!」 「は?何を?」 「あなたとあなたが告白する女の子の仲がうまくいきませんように、って」 「〝呪ってやる〟の間違いでは?」 「うるさいボケ。最後にもう一つ聞く」 「まだ何か?」 「― トレイズ、あんた本気でリリアさん好きなの?」 いつ…

リリアとトレイズⅣ イクストーヴァの一番長い日 下

「よくやったわ……。お疲れさま、迎えを出すから、しばらくそこにいられる?」 「大丈夫です。でも―」 そこで声が切れた。 「でも?でも、何?」 「リリアがひどく怒ってます。―怖いです」 リリアとトレイズの冒険シリーズ第四弾! → 感想

リリアとトレイズⅢ イクストーヴァの一番長い日 上

あのリリアとトレイズが帰ってきた! → 感想

リリアとトレイズ そして二人は旅行に行った 上 下

夏休みに入る上級学校。 母親と遊びにいけると思っていたリリアだが、パイロットとして優秀な母親に仕事が入る。 落ち込むリリアに母は提案する。 以前からリリアが行きたがっていたトルカシア国のラーチカに行っていいと。 「ただし、トレイズ君と一緒が条…

アリソン ルトニを車窓から/陰謀という名の列車 [amazon]

豪華列車の旅行に出かけることになった二人(ぷらす二人)。そこで起きる殺人事件。 やがて怪しい憲兵隊がおいかけきて・・・。 謎な人物が出てきますが、ラストをこう持ってくるとは!そういえば、主人公は題名どおりアリソンなんだよな、と実感。非常にき…

アリソン〈2〉真昼の夜の夢 [amazon]

小さな国の小さな村に観光で訪れたふたり。親切そうなおばさんの進めたお茶を飲んだら眠ってしまった。起きたら鉄格子の中。無理やり脱走すると、十年前に亡くなったはずの女王に出会う・・・。 ストーリィには謎というほどのものはなく、展開もある程度読め…