本田透

ライトノベルの楽しい書き方(5)

「……私は……その……わがまま女キャラを改めて、そなたに尽くす女になろうと決めたのだ。いや、あくまでも小説のために必要だったからそう決めただけで、そなたを喜ばせようとしていたわけではないぞ!」 「わがままキャラをやめるのかやめないのか、どっちなん…

ライトノベルの楽しい書き方(4)

「だから、それは剣はんの妄想……嫉妬もなにも、剣はんは八雲はん以外の男と仲良くしてへんやん……ヤキモチやく機会があらへんねん」 「……はっ?そうだ、先輩!おかげで名案をひらめいたぞっ!八雲が私にヤキモチをやいてくれるかどうかを、試してみようではな…

ライトノベルの楽しい書き方(3)

「彼氏がおっても恋愛ライトノベルが書けるかどうか、うちと剣はんがいくら議論してもきっと答えはでまへん。そやから実際に勝負してみてほしいんや」 と多々湖。 「うちは片思いを我慢しながら書きます。剣はんは、八雲はんといちゃいちゃらぶらぶしながら…

ライトノベルの楽しい書き方 2

店の隅っこで「ゴゴゴゴゴ」と一人背中を燃やしている剣は、とてつもなく気に入らなかった。市古が赤くはれた目をつむりながら、八雲が渡したハンカチで「ちーん」と鼻をかんでいる光景をみるだけで。 むしょうに胸がきゅんきゅんと痛んで、お腹がぎりぎりと…

ライトノベルの楽しい書き方

「そ、そうだ。心夏から、お前のケータイをあずかってきた。≪今どきの少年少女はケータイで連絡を取りあうのがトレンドなんだぴょん≫だってさ」 「ああっ。また『お前』と……。ほ、ほんものの恋人同士のようで、恥ずかしいではないか!もうやめてくれ!……いや…

アストロ!乙女塾!

「ちょ、ちょっと待って。なんで男の僕が女子高に?」 「あたしの見立てに間違いがなければ、ヒカル、あんたには隠された天賦の才能がある!それは……スーパー美少女になるという道!」 思ったよりいけてたかも。→ 感想