井上堅ニ

バカとテストと召喚獣(9.5)

「ひ、ひどいです……!どうして、明久君は」 姫路さんが大勢の人の見ている前で、僕にしがみつきながら言った。 「どうして、明久君は、私と子供を作ってくれないんですか!」 「僕と子供の召喚獣」のようなドタバタものもいいけれど、個人的には、「僕と姫路…

バカとテストと召喚獣(9)

「上等だ。テメェのこと、信じてやろうじゃねぇかクソッタレ……!」 何という熱い終盤!コミカルすぎて物足りなさがあった前半をカバーする盛り上がり方でした。男の子のこういうところって格好いいよね。→ 感想

バカとテストと召喚獣(8)

「おい明久!正直に答えろ!お前、まさか……」 「な、なにかな?」 「姫路と、一緒に暮らしていたりしないだろうな……!」 やばいやばい。超ニヤニヤする。明久と一緒に過ごせることを嬉しく思う姫路さんの行動が可愛くて可愛くて。まあ、明久の布団の匂いをか…

バカとテストと召喚獣(7.5)

「ふふっ。明久君がいけないんですよ?私がいくらダメって言っても、こんなゲームを続けようとしたんだから」 言いながら、姫路さんがカードをシャッフルする。 「さぁ。それでは次のゲームを始めましょうか」 秀吉スカート姿だけで、読んでよかったと思った…

バカとテストと召喚獣(7)

「なるほど……。思わせぶりな行動はボーク、ですか……」 「ああ。大まかにはそう考えてもらって構わない」 「じゃあ、明久君」 「ん?なに?」 「ボークです」 「へ?」 「ボークです」 野球のようで野球じゃない戦いがすっげー楽しかった。秀吉の扱いがとても…

バカとテストと召喚獣 6.5

「まさか姉上、ワシに代わりに出ろと……?」 「そのまさかよ。アタシの制服を着て、胸に詰め物でもしたら、よほどのことがない限りばれないでしょ」 「胸に詰め物?何を言うのじゃ姉上。その程度のサイズであればそんなものはなくとも ― あ、姉上っ!ちが……っ…

バカとテストと召喚獣 6

「あがぁっ!蹴ったね雄二!?僕の召喚獣の首をサッカーボールに見立ててゴミ箱に蹴り込んだね!?なんてことをしてくれるのさ!」 「そう怒るな明久。よく言うだろうが。『友達はボールだ』って」 「それを言うなら『ボールは友達』じゃないの!?前後の順番入れ…

“文学少女”はガーゴイルとバカの階段を昇る

「綺麗っ!すっごく可愛いわよ心葉くんっ」 「うぉ……っ。こりゃ凄いな……」 「井上君、本当に女の人みたいです……」 「た、確かに凄いね……」 そこには完璧な年上の女の人がいた。 「ぼく、今日ほど遠子先輩の後輩であることを後悔したことはありません……」 ど…

バカとテストと召喚獣 5

「日本の諺にはこういうものがありますよね」 「何!?また余計なことを言うの?」 「バカな子ほど可愛い、と」 「諦めろ明久。世界でこの人ほどお前を愛している人はいないぞ」 「待って!それは僕が世界で一番バカって思われてることなの!?」 「う、ウチだっ…

バカとテストと召喚獣 4

「わざわざこんなところに呼び出してごめんね、アキ……。あのね、ウチは……アキのことが好きなのっ!」 「!?」 いきなりの秀吉の告白。僕の手を握って頬を染めながらも懸命に言葉を紡ぐ秀吉は言葉に言い表せないほどに可愛かった。 一番破壊力あったシーンっ…

バカとテストと召喚獣 3.5

「まあ、お前らにはお前らの悩みがあるんだろうが……。一つ言っておくと、秀吉は来るぞ。水着姿を明久に見せに、な」 「ひ、卑怯よ木下!自分は自信があるからって!」 「そ、そうですっ!木下君はズルいです!」 「???お主らは何を言っておるのじゃ?」 …

バカとテストと召喚獣 3

「よし。てめぇら、気合は入っているか!」 「「おうっ!」」 「女子も教師も、AクラスもFクラスも関係ねぇ!男の底力、とくと見せてやろうじゃねぇか!」 「「おうっ!」」 「これがラストチャンスだ!俺たち四人から始まったこの騒ぎ、勝利で幕を閉じる以…

バカとテストと召喚獣 2

しまった!僕らがバカだと思われている! 『せ、先生!それは違うんです!』 『そうです!それは吉井が勝手に書いたんです』 『僕らがバカなわけじゃありません!』 補習の時間を増やされたくない皆が必死になって抗弁する。でも、なんだか僕一人をバカ扱い…

バカとテストと召喚獣

「ただのジャンケンでもつまらないし、心理戦ありでいこう」 心理戦って、アレか。何を出すかを言って、その裏をかくのかどうかっていうやつ。 「わかった。それなら、僕はグーを出すよ」 「そうか。それなら俺は―」 さて、雄二はどう考えるだろう。僕がその…