2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ミミズクと夜の王

嬉しかった。 嬉しかったの。 あなたは何もしてくれなかったけれど。 あたしの話を聞いてくれた。 冷たい目で、お月様みたいに綺麗な目で、ミミズクのことを見てくれた。 あなたのその目にあたしがいたことで。 初めて自分が、生きていることを知ったのです…

読書モードフルスロットル

いつになく読書モード。えーと、今日一日で 6冊か?さすがにふらつくけど、読むだけ読んで、感想書いてないから、むしろこれからのほうが大変かもしれない。明日も出かけるから、あまり書けないし……。いつもは、一冊本を読んだら、感想を書くというスタイル…

いぬかみっ!12

「あのさ、俺これ夢だったんだよな」 「ゆめ?」 「うん、そう。物凄く優秀な奴らを沢山指揮して物凄く強い相手と戦う。うん、なんつうの?犬神使いの醍醐味。ずっとその点だけは薫が羨ましかったんだよね、白状すると」 くすくすと笑って背を丸める啓太。 …

悪魔のミカタ 666 スコルピオン・オープニング

「そう、あたしはコウが好き。……確かにまだ高校生だし、あまり褒められたことじゃないかもしれないけれど、……好きな人とそういうことをしたいと思う、それっておかしい?間違ってる?」 「……それは、でも、……本当に好きなら!だからこそ、こんな理由 ― やっ…

1000超えで

読む本がたくさんあるのは嬉しいですが、ほかにもやりたいことがあったりするので、どうにも時間が足りないなあと思ったり思わなかったり。まあ、やろうとしているのは、booklines のことですけどね。 そろそろ MT のバージョンアップをしたいなと思っている…

狼と香辛料 4

か細く、呟くようなホロの声。 ロレンスは、見え透いたやり取りを大事にしながら、小さく言った。 「どうしたい」 こく、とホロはうなずいて、答える。 「甘えても……いいかや」 ここだけ抜き出すと、なんだかアレですね。 → 感想

QED 河童伝説

「だから言っただろう。こんな遠くまで来なくても、河童はどこにでもいると。きみの周りにいくらでもいるし、きみ自身がそうかもしれない。わしがそうであるようにね」 「はい……」 「河童たちの運命は、なぜか判で押したように悲惨じゃな。そう思わないか?…

妄想しすぎるボイス

思わず大爆笑。 秋葉原を中心とした一部で反響を呼んでいる妄想ボイスCDシリーズに、第3弾が加わることとなった。今回のテーマはズバリ「告白」だ。 (中略) 現在活躍中の女性声優12名がナース、女子高生、女教師といったキャラクターをそれぞれ担当して、"ひ…

マスクすら効かない……こともない

「喉が痛いときは、マスクをして寝るといいよ」と親に言われてやってみましたが、目が覚めたら外れてました。おかしいな、死体のように眠ると言われていた僕なのに……。もはやそれも過去の栄光か、って栄光じゃないし。 何か花粉症用のマスクらしく、大きかっ…

EDGE

「なあ、錬摩。正直に答えろ。おれは今、お前のそばにいるのか?」 視線の奥に、微かな怯えを見て取った。拉致されてから今まで、この男はどんな目に遭わされて、すぐに訪れるかもしれない自分の生の終わりを見つめていたのだろう。 錬摩は薄く微笑んだ。た…

千里眼 The Start

「わたしにはわかるの」美由紀はいった。 「人の感情が見えるようになって、わたしにはわかる。人の本質はそんなに闇にばかり閉ざされてはいない。誰もが信頼を求めている。信じられる前に、まず信じようと努力してる。疑心暗鬼は、信頼に至るまでの道のりの…

本日の購入本

なんか巡回先では、電撃の新刊を昨日ぐらいに手に入れてる人が多数いますよ?うお、昨日行った書店では見当たらなかったのに……、既に感想まで上がってるところあるし! これから読もうとしている本で、感想が上がってる場合は、見ないようにしておりますが、…

喉が痛い

まだ咳とかそれほどでもないんだけど、喉が腫れてる感じがしてきました。妙に喉が圧迫されるので、若干、声が変かもしれない、と思ったけど、話をしても誰も指摘してこなかったので、何でもないのかもしれない。いや、痛いけど。 体調が悪いのは僕だけじゃな…

聖工の末裔

迷子になることにも利点はあるのだった。それは、必然的に大勢の人と関わりを持つということである。一人前になるまでに経験する様々な出会いは、人脈というかけがえのない財産として残る。 そして長い修行を終え、独立したある日、店先に泣きながら飛び込ん…

ルイスとネピア 佐藤家の選択 2

「それが勝手だと言うんだ。僕がそんなこと望んだか?僕のために犠牲になっていいなんて言ったことがあるか?」 「ルイス様……」 「ネピアがいなくなったら、僕は独りになってしまう。そんなことは許さない。勝手に壊れたりするな。僕が怪我をしなくても、ネ…

本日の購入本

昨日、買いそびれたものとか、もろもろ。まだ読み終わってないにもかかわらず、思わず「EDGE」の 2巻購入。今、半分ちょっとぐらい読んだんですが、この展開ならと信頼できるものがあったので。いや、面白い面白い。 あ、あと「闘王 グイン・サーガ 112」も…

名前が出てこない日々

だんだん咳が出てくるようになってきた。 やばい、やばいぞ。 結婚式の二次会の話に、誰が来るかというリストの一部がケニタソから回ってきましたた。あ、この人来るんだとか、知らない人がいるなあとか思って眺めてたんだけど、ふと疑問に思ったので、ko氏…

月の娘 2

「あのな、伊吹」 「うん?」 伊吹が少し鼻にかかった声で返事をする。 「俺がおぼえてるから」 「……そっか」 背中に小さな頭が押しつけられる。一沙は黙ってペダルにかけた足に力をこめた。 「ありがと」 2巻で完結なんて……残念だなあ → 感想

くじびき勇者様 3番札 誰が聖女よ!?

「ところでナバルさん。さっき、わたしのことを『メイベル』って呼び捨てたでしょ」 と、メイベルが瞳を輝かせながら尋ねてきた。 「なんだよ、急に……。この状況下で、いちいち『さん』付けで呼んでられねえだろ」 「え〜!?そういう理由なの?」 あーなん…

本日の購入本

講談社ノベルズの新刊とかラノサイ杯関係お勧め本とかとか。 「EDGE」はホワイトハートで買おうと思ってたけど、一巻が売ってなかったので、講談社文庫で。「おんみつ蜜姫」は、Angel Heart Club(でいいのかな?)で*1、「かたやま和華さんの『楓の剣!』に…

わりと議論が多い部署だこと

朝から議論三昧。仕事に関係する話だけど、実務上はそれほどでもないというか、境界線に引っかかるというか、そんな感じの話で、朝から30分以上語り合う。結論はもともと出ない話だけど、それぞれの認識が把握できて、有意義……だったのかしら。 ちなみに燃料…

レンズと悪魔 2 魔神跳梁

何か勝つための方策を見つけたんですか?」 「いや、それが困った事にまったくない」 「そんなあ。それじゃ、どうするつもりなんですか」 「三日以内に、奴に対抗するための手段を見つける」 「思いつかなかったら?」 「その時は……」 エルバは少し間をおい…

刀語 第二話 斬刀・鈍

そんなわけで、鑢七花の口癖が決定した。 「やれやれ、そなたの好みがうるさいせいで、思いの外、長話になってしまったな。とはいえ、まだ急がなければならないほどではない。この調子なら、夕方ごろには、目的地に着くであろう」 「ああ。ただしその頃には…

風邪引きそうな予感の日々

父が咳き込み、母が咳き込み、姉が咳き込み。間違いなく風邪菌が充満している家で、僕が風邪を引かないでいられるのは、奇跡としか言いようがない。というか、そろそろ喉やばいんですけど、頼むから酷くならないでください。なるとしても、12日だけは避けて…

フィッシュストーリー

「もしかして、黒澤さん、そこで尾崎が劇的なホームランを打ったりするとか期待しているんですか?」 「いや」と黒澤が苦笑した。「だいたいが、本塁打が出たとして、それで、何か変わるのか?」と皮肉めいた言い方をする。 「たかだかホームランで、人は救…

先生はボディガード! Secret Teacher

― どうしてなの?どうして興奮するの?私は好きなの?この子を好きなの? アリサは混乱していた。任務完了と同時に二度と逢わなくなる少年なのに、どうしてこんなにかまってあげたいのかわからない。 ― 私の任務ってなんなの?この子を守ることよね?だから…

クジラの彼

「お、おおおおおお前という奴はっ!」 ジェットの音にまぎれて光稀が大声で怒鳴る。 「いきなり何てことを!」 「何をって。合意じゃなかったの」 「舌は予定に入ってないッ!!」 ベタ甘ラブロマに悶えるが良い!っていうか、悶えました。もう最高!→ 感想

ライトノベルサイト杯終了

四日前の話ですが、ようやくゆっくり見れました。結果についてはこちらで(シリーズ部門・新人、新作部門) 平和さん、集計お疲れ様でした。ラノサイ杯の場合、順位よりもどのサイトがどんな作品を紹介したかということの方が気になります。いろいろ好みが見…

銀星みつあみ航海記 LOG.01 彼女が家出した動機

「……俺は、この甘さを捨てたほうがいいのかな?」 「いや、その甘さも熱さも青さも全部ひっくるめてお前だと俺は思う。お前が背負い込んだリスクを切り抜けるために俺がいるんだ。お前が甘さを捨てたら俺の存在理由がなくなる。お前はそのままでいい」 もう…

喪の女王5 流血女神伝

「人として、誰もが戦える。まわりの人間も皆、女神のさだめなどに負けるような者ではない」 冷たい夜風に吹かれながら、サルベーンはつぶやいた。 最終誓願を促したメナイクに、カリエが返したという言葉。なんと美しい言葉か。そして、友へのなんと強い信…