2006-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ミッションスクール

「五年前の秋に、同じように備品の不足を取りに行った当時の部長は、それきり帰ってこないそうだよ」 「なんだ、そんな噂どこにだってあるよ。ただ、いなくなっただけなんでしょ」 「か、可愛い」 「死ね」 「失踪から半年後、頭部と、左手首だけは発見され…

{book][ジョージ・R.R.マーティン] 七王国の玉座 2 氷と炎の歌1

「それでも、人民はかれを待っているわ。マジスター・イリリオは、人民がドラゴンの旗印を縫いながら、ヴォイサリスが狭い海をこえて戻ってきて、自分らを解放してくれるのを待っていると、いったわ」 「人民は雨を、健康な子供を、そして決して終わらない夏…

古本屋閉店

帰りに書店に寄ったら、富士見ファンタジア文庫の新刊が中途半端にしか並んでなかった。並んでたのは「サーラの冒険 6」「スレイヤーズすぺしゃる 27」「フルメタル・パニック!―サイド・アームズ 2―」「魔銃使いZELO」。 僕が買いたかったのは、「鋼殻のレ…

画像目当て負荷満載

ほとんどのサイトを livedoor Reader で読んでるんで気がつかなかったんですが、はてなアンテナの動作がおかしいですね。はてなダイアリーの更新が反映されない。まあ、はてなダイアリーなら RSS で読めるからいいんだけど、RSS 吐いてないところだとアンテ…

お縫い子テルミー

「誠二、誠二」 「ん」 「諸悪の根源、じゃなかった、ひと夏の経験を買ってきたよ。ほれ」 顔に白いものをかぶせられた。 「かあさん」 「おまえはえらい。なくしたものをじぶんでなんとかしようとしたなんて、よくやった。いいよ、私は百パーセント支持する…

フラッタ・リンツ・ライフ

渡り鳥になったら、ずっと飛んでいられるのだろうか。力の限り飛んでいられるのだろうか。飛べなくなれば、海へ落ちていく。それが本当の生き方だったのに、今では、落ちていくところは暖かい毛布の中。心地よ良い睡眠。 毎朝起きると、今日も飛べない、と思…

未読管理したいけど

先週がフル読書モードだったせいか、今週はわりとまったりモード。 読むべき本はたくさんあるのに、なぜまったりするかといったら、手の届く範囲に未読本が無いから。読み終わった本を、周辺にぽんぽん置いていくおかげで、気がつくと、未読本は腐海のどこか…

下界の空気

三日ぶりに下界に下りたら、クラクラきた。狭い空間から広い空間へくるといつもこうなる。 僕の体調不良の原因の一つが目であることを知っている人は多いのか少ないのか。視覚からの刺激に弱い。劇的に弱い。 例えば、ゲームなんかでも画面がグリグリ動いた…

最後の宝貝 封仙娘娘追宝録・奮闘編5

真面目な師匠の顔になり龍華は和穂に言った。 「今回の件から何か教訓は学べたか?」 「はい、悪いことはしちゃいけない。って思いました」 龍華は少しばかり額を掻いた。 「いや、取り違えてはいかん。悪いことをするときにはもっと綿密な策を練りましょう…

風に舞いあがるビニールシート

私の中にいつもあるのは、自分はこの犬たちの一割を救っているんだって思いじゃなくて、ここにいる九割を見捨てているんだって思いなの。そんな思いを背負いつづける覚悟があるなら、どうか私たちの仲間になってちょうだい。 六編すべてに大満足な第135回直…

三連休だっつーのに

危うく会社行くところだった。昨日の夜から気温が下がり、家の中がとても涼しかった。むしろ寒くて布団を頭から被るほどでした( 7階ってのは風のとおりがいいのです)。雨?出かけないんだからどしゃぶろうがなんだろうが関係ありませんよ。 こんな気温が続…

銃とチョコレート

「旅行に行くとき、かならずあみぼうだけはもっていくんだ。」 「虫眼鏡もでしょう?あなたのトレードマークだ。」 「あれはうそさ。探偵らしく見せているだけなんだ。」 「でも、虫眼鏡をかまえている写真がたくさんある。」 「ファンがよろこぶからそうし…

土くれのティターニア

報酬をもらえるわけでもなく、誰かに認めてもらえるわけでもない。 ―単純に人が苦しむところを見たくない。自分が手を伸ばすことで、それを避けられるなら、避けたいじゃないか。 明日香が口に出していったわけじゃない。でも、たぶん、そういうことなんだと…

まだ夏になってないんですよね?

何ですか、最近の暑さは。梅雨明け宣言ってまだされてないですよね?ってことは、夏本番はまだ迎えてないのか……。家にいるよりも会社にいるほうが涼しいけど、冷房で体が硬くなることがないので、少しは調子いいのかしら。 単純にぐったり寝てるから、具合が…

神曲奏界ポリフォニカ エターナル・ホワイト

「命は、長いことに意味があるんじゃない。短いことに意味があるんじゃない。 長いものがあり、短いものがあることに意味があるんだ。 それを感じられないのは、そういう貴様の魂が貧相だからだ」 シェアードワールド第三弾。ポリ白登場! → 感想

メイド刑事2

「あの娘は、優しい娘だ。だが、心が弱かった。だから罪を重ねてしまったのだ。人を憎むのではなく、その弱さを憎むことを肝に銘じていれば、お前の任務は決して虚しいものにはならない。違うか」 葵は考えてみた。たしかにご主人様の言うとおりだ。葵が立ち…

食欲減少中

あちー。ほんとあちー。じっとしてようが何しようが、汗だらだら。ここまでくるといっそ気持ちいいね。いや、べたべたで気持ち悪いんだけど、妙に達観するものがある。 といいつつ、実際とのころ不快指数はたっぷりあって、ちょっとしたことで、ぷちぷち来そ…

断章のグリムⅡ ヘンゼルとグレーテル

「それに、悲劇だわ」 「……悲劇、ですか?」 「そうよ。共感と拒絶なんて、生きている人間にとって呼吸のように当たり前の感情だわ」 「ああ……」 「聡い子みたいだから、もう自分でも気づいているかもしれないけど……」 そして女性は一拍置いて、言った。 「…

小さな国の救世主2 おざなり将軍の巻

「馬鹿なことを言う、貴様も闘っただろう、お前は軍師ではないのか?軟弱なことを言う軍師だな。よくそれで戦車軍団を追い返せたものだ」 嘲るように言ったシーデの言葉を、龍也はあっさりと認めた。 「うん、でも、俺は思うんだ。本当の軍師ってのは、戦っ…

本日の購入物

「神曲奏界ポリフォニカ エターナル・ホワイト」「メイド刑事2」「ハチミツとクローバー9」 ハチミツとクローバー9 まさか、こういう展開になるとは…… 忍とその兄さんの話のシリアスさがあっさりと吹っ飛ばされました。 はぐ…… 一番小さくて、一番弱そうな見…

第135回直木賞決定

三浦しをん「まほろ駅前多田便利軒」と森絵都「風に舞いあがるビニールシート」だそうです。 相変わらず二作品、相変わらず文春か。ま、他の候補者もいつかは取るでしょうね。それだけのもの書いてるし。 「風に舞いあがるビニールシート」は入手ずみですが…

金曜でよかった

昨日の話はこっちで 寝たのが 12時半をまわってた上に、なかなか寝付けなかったので、思いっきり寝不足。それでもいつもの時間に目が覚める。考えてみれば、酒を飲んだ/飲まないに関係なく、飲み会の次に日に寝坊したことは人生の中で一度もないのだ。自慢に…

アガルタ・フィエスタ!3 アトランティス・アタック

(アルシア……じっとしていてね) しいっと唇を人差し指にあてて、詩奈は囁いた。 「は……はい。ごめんなさいですの。やっとお姉様に会えて、感激してしまいまして」 リュックの中に座っていた小さな人形が返事をした。 背丈はほとんどイセリアと変わらず、女…

まさかこうなるとは(追記: A1GB会詳細)

うわ!もうこんな時間!日付跨いでますよ! 詳細は明日に廻して簡易更新。A1GB会に行ってきました(連れて行かれました)。おかげで、仕事があるというのにこんな時間に帰宅ですよ。楽しかったのでそれはそれでいいんですが。明日休みたい……。寝不足でも時間…

天空のアルカミレス Ⅱ テスタコーダの鬼

「もっと強くなんなきゃいけないんだ。少しでも強くなって、少しでも早く礼奈を……」 拓也はイグニス・アウルムをぎゅっと掴んだ。 「強くなってテリオンを少しでも倒さなきゃな。これからあの火凛と水漣も斬る。その後にやってくるテリオンも斬る。一匹残ら…

世界は悪魔で満ちている?

「ところで、それは隠したほうがいいんじゃないかな」 グネグネと動くものを指差した。それはイシダのスカートの下から顔を出している。 「そんなものをぶら下げて歩いていたら、大騒ぎになると思うんだけど」 瞬間、イシダの顔が赤化した。イシダ・サヤは0.…

タザリア王国物語 影の皇子

「占術は月の変わりに死の兆候を見せた。玉座にヒビが入るよ。ヒッヒッヒ……」老婆が笑う。 「詳しく教えろ」ジグリットは問い詰めた。 「信じるのかい、皇子様」 「おまえのことなど信じていない。でも……」 「気になるんだね。そうだろう。おまえは好奇心が…

1日の読書時間

平日だと、文庫を 2冊ぐらい読んでいるんだけど、そんなに本を読む時間がどこにあるのか、なんて聞かれたので答えてみる。 家から職場までの通勤時間がそれなりにある。乗り継ぎを考えないで、純粋に電車に乗っている時間だけで片道 1時間はある。ここが読書…

寝不足は続く

夜中に暑さで目が覚める。寝苦しい。まだ梅雨だよね。夏本番ってわけでもないはずなんですが。 僕の部屋にクーラはありますが、リモコンを無くして三年以上の月日が流れております。無用の長物とはまさにこのこと。 ま、クーラをつけて寝ても、それはそれで…

ラジオガールウィズジャミング

「……来てくれて、ありがと」 「間に合ったのはたまたまだ。もう、期待するな」 いつも、口癖のように彼は言う。期待するな。甘えるな。 いつも、口先だけがうそをついている。 小さなラジオからは馬鹿みたいに明るい声が聞こえている。 「……私ってこんな声し…