「魔法のランプをこすって、わたしを呼べばよかったのに」 「途中をはしょって霊柩車を呼んだほうが手っ取り早そうだな」 「じゃあ見捨てて帰ろうかしら」 あっさりと、シエラは陣に背を向ける。陣はあわて、弱った力を振り絞って、シエラを引きとめようと手…

秋山さんのところで「黒死館殺人事件」の感想が書かれていたんですが、そこで「三大奇書の一冊目」という表記を見て、あれ？と思いました。四大じゃなかったっけ？ 僕の記憶では「黒死館殺人事件」「ドグラ・マグラ」「虚無への供物」「匣の中の失楽」だと思…

via のべるぶろぐ 9/9ってことは来週……じゃない再来週か。新宿の有隣堂ってどこだろ。地図を見たところ駅前のようなので、いくら方向感覚に乏しい僕でも迷うことはなさそう（な気がする）。 いや、行くとは言いませんが。 そもそもサイン会なるものに行った…

自分たちの都合で「出来ない」ものを「出来る」ようにする感じがぷんぷん臭う。 いやいやいや。権力って恐ろしいね。なるべく近寄らないようにしたいところ。 とはいえ、来週辺りうんぬんかんぬん。 来週っていえば、すっぴんに打診したことが一週間経っても…

「ゼキくんは、何を求めているの？」 「……」 「その目的っていうのは、私の笑顔より素敵なもの？」 悲しいまでに残酷な展開。次なる最終巻が待ち遠しいです → 感想

つまり状況をまとめると、委員長が朝永と顔を近づけあっている……。いや、推察を交えて、より簡潔にするなら、 朝永と委員長がキスをしようとしている、 ということである。 ど、ど、ど、ど、ど、ど、ど、ど、ど―いうこと！？ コミカルな恋愛とグッとくる物語…

中村航「夏休み」 ジョージ・R.R.マーティン「七王国の玉座 4」 赤城毅「ノルマルク戦記 6」 赤城毅「ノルマルク戦記 7」 田中芳樹「霧の訪問者 薬師寺涼子の怪奇事件簿」 ハヤカワとスーパーダッシュの新刊購入。 「夏休み」はアンソロジー「LOVE or LIKE」…

とある案件で火がぼーぼー。ま、このあたりの調整ができてないことに問題があるんだけど、なんせ、上の人がアレですから。以前頼んだら「あそこはそういうことしてないから」で終わっちゃったんだよなあ。 まず聞けよ、動けよといいたくなったのは僕だけじゃ…

「……ぼく、だって……後悔なんか」 「だったら甘えないで」 「――――」 「投げ出さないで。諦めないで。逃げないで。あなたの大切なものを、その手で守ってあげて」 涙で濡れた瞳に力が宿る。 「あなたの気持ちは誰かに認められて、肯定されて成り立つんじゃない…

「駄目だ。死んでる」 由紀子は倒れていた。 「どうして……」 「殺されているんだよ」 電気が通じない暗闇に閉ざされたエレベータで。 金沢が答えた。「ナイフで胸を刺されて」 「それも」水島が続けた。「この中の誰かにな」 最後の短編は特に一読の価値あり…

「学校でだれかに私のことを説明しなかった？囲碁部の人にでも話したんじゃない？」 「そういえば後輩の女子に話したっけな、姫子さんのこと」 「その子よ！あなたに気があるのよ！どうして気づかないの！」 「たしかにその後輩は、よく話しかけてくるし、い…

ネット上で知り合った人とオフ会みたいなことをしたことがあるか、といったアンケートの結果を見て、結構な割合の人が参加していることに驚いたことがある（いつだったか忘れたけど）。そのことについて、ko氏と話をしていたとき「こういう人たちって、オフ…

先日、ケニタソが「PodCastのススメ」なるエントリーを書いてて「ほー」と思ったけど、iPod Shuffle だと画面見れないから、曲を探し当てるのが面倒なので、ぼくはやってません。面白そうだとは思うけど。 というわけで、iPod Shuffle を使っているわけです…

私がミスリルに入って一年後、部下になったメリッサ・マオが「相良宗介」を連れてきた。 客観的には、まったくの偶然だったといえる。だが、わたしはそれをなんらかの必然、なんらかの運命だと考えるようになった。 神の意思なのか？傲慢な運命なのか？ 私に…

「わからねぇよ。まったくもって、わからねぇよ」 あいつ、おれの言葉なんぞ、これっぽっちも聞いちゃいねぇ。 「だって、おれっちは命令違反をやらかしたんだぜ……それが、昇進の理由になっちまうのか？」 ヘムロック女王の世界制覇を阻止するために試行錯誤…

フルメタル・パニック！の既刊を全部読み終えた & 感想書いちゃったので、まとめてみた。 フルメタル・パニック！シリーズ感想一覧 フルメタル・パニック！シリーズ本編感想一覧 フルメタル・パニック！シリーズ短編感想一覧 フルメタル・パニック！シリーズ…

石持 浅海「顔のない敵」 三浦勇雄「エトセトラ上等。」 月見草平「桜乃きらほの恋愛処方箋」 夏緑「ぷいぷい! 2」 日日日「蟲と眼球と愛の歌」 いつも本を買っているのは、ひとつとなりの駅にあるちょっと大きな本屋なんですが、そこにもうひとつ同じぐらい…

余計な仕事をやらされてそうになっている隣のチームの上司（シウバ）が吠えてる朝。このくらいはっきり拒絶してくれるといいですよね。うちの上司と比べたら雲泥の差。 今、また例のおしつけ部署がうんたらかんたらあったんだけど「次に同じようなことがあっ…

やめにできないだろうか。こんな危険なことは全部やめて、ナミたちとのんびり、ナムサクでの毎日を楽しんで生きることの、なにがいけないのだろうか。 「どうしたの？」 「……いや」 ばかげている。 なぜこんなときに、そんなことを？俺はどうかしてしまった…

「あんた、瞬間移動が使えたわよね。それを使ってもっと工夫できない？」 「たとえば、どんなふうにだ？」 「相手の心臓だけ外部に瞬間移動させるとか。これならどんな生物も一撃必殺だわ」 「よくそんなえぐいことを思いつくな……」 王道パターンを捻ったコ…

「実は、今日はひとつだけ、主宰にお訊きしたいことがあって来たんです。一応、春の季題である≪試験≫に関する質問なんですが……」 私は、何気なくいった。 「隣の教室からカンニングすることは可能でしょうか？」 俳人の所作が止まった。 「面白い質問ですね…

Amazon がインスタントストアなるものを提供してるので、とりあえず並べてみた。 http://astore.amazon.co.jp/deltazulu-22/ でも、なんていうか微妙。 どうせなら、みんなの書店みたいに、感想とか、オススメな理由等を書けるようにしてくれればいいのに。1…

週末に社内の蛍光灯の入れ替えをしたらしい。今まで設置されてなかったところにもおかれて、今まで切れてたところも取り替えられて、とかなりきれいになりましたが……まぶしすぎる！ PCの画面が暗く見えるし、ツルピカ液晶じゃないのに蛍光灯が反射してる。絶…

「野生の猿みたいな体力バカのあなたには、スポーツでは勝てそうにもない。だから、わたしは決めたのよ。あなたに美貌で勝ってやろう、と……！」 「び、美貌ですか」 「そうよ。わたしは全然納得できないけど、あなたは男子の間では評判なの。『黙ってれば美…

「フランさんだけでも生物部へ行ってください」 小さな少女の小さな口から出た言葉は、とても小さい声だったがフランの耳に、たしかに伝わった。 このまま逃げてしまうのは簡単だろう。 けど、……クラスメイトを見捨てて、適当なクラブに入って、三年間楽しく…

決まった数の敵？ それが何を意味しているのか、この男はわかって言っているのだ。 「俺たちに、襲いかかってくる同級生を全部殺せというんですね？」 「そうだ。キミたちは、同級生の皮をかぶった二百体以上のウツセミを倒さなければ生き残ることはできない…

数日前に、あと、1ヶ月で booklines.net のドメインが切れるよという知らせがきた。もうそんな時期か。一年というのは早いと思うような気もするけれど、まだ一年しか経っていないのかという気もする。むろん、まだ続ける予定なので、1年更新。3年更新とかし…

「なんかいろいろあったけど……やっぱりアタシ達は、またこうして七人揃って、ここに立ってる。離れ離れになったり、一緒にいられない状態のヤツが出ても、不思議とアタシ達は、また七人に戻る……」 「よっぽど腐れ縁なんだろうなぁ……」 「アホ。こういう時は…

「……生き残る？どこにそんな望みがあるってんだ……？」 「なければ作る。それだけです」 テッサが立ち止まった。 「もう一度わたしの報告書を読みなさい。頭を使って、工夫をしなさい。疑問があるなら、わたしやレミングに助言を請いなさい。そんなこともでき…

「生きていればやり直せるって言いたいの？」 「いや。やり直せることなんかほとんどない。いくら期待しても、おまえの親が、おまえの望む形で愛してくれることはないだろう」 「そうだろうね」 「だけど、まだだれかを愛するチャンスはある。与えられなかっ…