2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

彩雲国物語 紅梅は夜に香る

「……主上、そんな言葉どこで覚えたんです?」 「フフ……もらった本で、世も日々庶民の勉強をしているのだ。偉いだろう。自慢の主上だろう?ささ、遠慮なく褒めてくれていいぞ」 「そんな言葉より先に、謙虚という言葉を覚えてほしいもんですね」 「……あの……そ…

七王国の玉座 4 氷と炎の歌 1

「わたしは、とうていあなたが想像できないほど多くの過ちを犯しています」ネッドはいった。「しかし、あれはそのひとつではなかった」 「いいえ、そうでした」サーセイはいい張った。「王位争奪戦では、勝つか死ぬかです。妥協点はありません」 七王国に忍…

紀伊國屋書店新宿南店へ

いろんなところで情報が流れてたけど、一番初めに見たのは、kim-peace さんのところだったかな。米澤穂信さんのサイン会。本日(08/31)から紀伊國屋書店新宿南店3Fカウンターで「ボトルネック」を買うと、先着200名に整理券を配るというので、サイン会に行…

上司は明日休みらしいですよ。

あぶねあぶね。もうちょっとで歯磨き粉で顔を洗うところだった。誰だ、洗顔フォームのところに歯磨き粉を置いた人は。形が一緒だから間違えるじゃないか。コンタクト入れてない状態だとわからないよ。 で、仕事。 「例の件は上でもめてるらしいよ」なんてい…

本日の購入本

彩雲国物語 紅梅は夜に香る 多重心世界 シンフォニックハーツ イチゴ色禁区 1 夏の鳥居のむこうがわ レゾナンス 1 夕色の墜落 神様とゲーム ハレ/クモリ/アメ/ニジ HJ文庫の新刊はまだありませんでした。今回はどうしようかなあ。また全部買う?

終わる世界、終わらない夏休み 芹沢和也の終末

「でさ、提案なんだけど」 一拍の間を置いて、 「一緒に探さないかな、世界を滅亡から救う方法。一人でやるより、二人でやったほうが、絶対に成功確率はあがると思うんだよね」 「……」 ゼロは何倍してもゼロだ。 そう答えかけて、その言葉を飲み込んで、 「―…

私のKnightになってよネ! 2

「今回は特別ですよ。相手が恭子さんだから、私の個人的な興味もあって、この役目を買って出たんですよ」 「興味?」 「MALLS社長夫人の座を狙っている女の子に、興味が湧かないほうがおかしいですよ」 言われたとたん、恭子は体を大きくのけ反らせ、顔を真…

いつか見てみたいランキング順位(誰かさん仕様)

「はっはっは」という笑い方をする女性が隣のほうにいる。さほど近いわけじゃないんだけど、フロア全体に響くぐらい笑い声が特徴的。っていうか笑いすぎ。っていうかうるさすぎ。 かの部署が入ってきた当初は、誰かさんのランキングでも結構上位にくい込んで…

”文学少女”と飢え渇く幽霊

「あのその……流人、心葉くんに変なこと言ってないわよね!」 「朝ごはんに『ぐりとぐら』を薀蓄垂れながら食べてるとか?」 「そ、そそそれはいいのよ……そうじゃなくてその……」 遠子先輩は月明かりでもわかるほど真っ赤になり、「なにも聞いてないならいいの…

天涯の砦

「くそ……何が起こった」 壁に押し付けられて動くに動けないまま、二ノ瀬はうめいていた。 「もしもし、センター聞こえるか」 胸のポケットのカード型情報端末は、望天のAIを呼び出してくれるはずだ。だが、AIは答えなかった。 どこかで強烈な空気漏れが起き…

wikiやめ

ふと気づいたんですが、wiki で作ってるシリーズのまとめページはなかなか Google に拾われない。URLが長すぎるからかしら。Wiki の URL に日本語使うとどうしても長くなるから困ったもの。っていうか、日本語使うなって話だと思われ。 素直に短くしようかし…

そんな職場の一日

僕の前に座っている lock氏は言いました。 「女房に、今どき「猥談」という言葉を使う人はいない、と言われたけど、使うよね?」 使うと思った人はメールでもあげてください。ちなみに彼の人の周りでは「猥歌」なる言葉もあったそうです。どんなんだ。 それ…

大魔導師、故郷に帰る! マジカルランド10

「もうひとつ、質問させてちょうだい、スキーヴ」 「どんなことかな、バニー?」 「王族の血をつなぐための役に立ってくれる、だなんて、彼女、もってまわった表現をしてたけど、あなたのほうは、そのつもりがあるの?」 「わからないな」それが正直なところ…

面影は幻の彼方 カイルロッドの苦難 4

カイルロッドの苦難 4"> 「何故、そう言いきれます?何故、苦しみや憎しみよりも多くの喜びを得るとは考えてはいけませんの?」 華奢な少女がひどく大きく、強く見えた。 「わたくしはこの子に世界を見せてあげたいのです。美しい世界を」 「あなたは甘い、…

記憶の繭 おもひでや

「どのような思い出がご希望でしょう?」 「えーとね、数学と物理」 「は?」 「できたら英語も」 「当店は学習塾ではございませんが」 「そんなのわかってるわよぉ。どんな記憶でもパッとアタマに入れてくれるんでしょ?公式でも英文でも」 「あ、分かった…

本日の購入本

「終わる世界、終わらない夏休み」は買うつもりなかったんだけど(読んだことない人だし)、渾身の上下巻連続刊行という言葉に思わず惹かれてしまいました。なんでだろうね。 「レヴァイアサン戦記 III」はこれで完結らしい。どういう話だったか記憶をほじく…

月曜日の驚きと具合とその他もろもろ

某時刻に隣のチームの上司に呼ばれる(うちの上司はどっかいってた)。うんちゃらかんちゃらという説明を聞いて、まあいつか来ることだとは思ってたけど、まさかねーと思ってたときに、ハタと気づきました。これか、ケニタソがいってたことは! 何のことかは…

カクレカラクリ

「こうして、見ているだけで和むだろう?」磯貝が言う。「手に取ってみたり、動かしたりすると、思わず微笑んでしまう。それがおもちゃの機能なんだ。日本にだって、昔からおもちゃは沢山あった。絡繰りの多くは、別に生活に直接役立つものではない。全部お…

愁いは花園の中に カイルロッドの苦難 3

カイルロッドの苦難 3"> 「そうかぁ。あれは夢じゃなかったんだ」 少女は微笑んだ。何もかもを悟った瞳をして。 「……パムね。カイルロッドのこと大好きだよ」 「俺もパムのことが大好きだよ」 小さな身体を抱きしめ、カイルロッドは言った。 全米が泣いた、…

黄金の魔女が棲む森

「あなたの髪はちょうどいい白金で、あたしの赤毛でも、きっときれいな金髪の娘を産むことができるってこと。さ、するわよ」 「何を!」 「嫌なの?」 「いいわけがないっ。なんだ、その金の娘とやらは。孕むだと?たわけたことをぬかすにもほどがある!」 …

叫ぶの忘れてた

ビルコレさん、新色のニンテンドーDS Lite欲しい!

オタクだから、恋をした

書店で見かけたとき、この帯に惹かれたのは僕だけじゃないはずと思っていたら、実際そうでした。お仲間お仲間。どういう話かまるでわからないけれど、気になったのでとりあえず 1巻を買ってみたら、面白い。オタクになり切れてない大学生が、一大決心してオ…

ちょっと嬉しいこと

ほとんど使ってない mixi で、ちょっと嬉しいことがあったり。 mixi のニックネームを deltazulu にしておいてよかったと思いました。ひとまずその案を最有力候補にしておきます。はい。 まずはどうするのか調べないと。

出会いは嵐の予感 カイルロッドの苦難 2

カイルロッドの苦難 2"> 目先の感傷に流されている自分の甘さを痛感し、肩をおとしてうなだれていると、イルダーナフの大きな手が背中を叩いた。 「優しさってのは美徳だが、人の上に立つ者は優しいだけじゃつとまらねぇ。そいつを覚えておきな」 そう言った…

ノルマルク戦記 7 滅びの星輝くとき

慮外なことをおおせになってはいけませぬ。皇子さまは、騎遊民……いや、彼らのみならず、ガルバンティア大陸に正義と自由をもたらそうとするものにとって、かけがえないのない希望でありまする。この宝を救うために、わが身を砕くは、むしろ騎士たるものの本…

霧の訪問者 薬師寺涼子の怪奇事件簿

「何とかいったらどう?」 「え、えーと、すてきなネックレスですね」 「何の石かわかる?」 「ダイヤ、いや、真珠……」 「月長石よッ」 「そ、そうですか、お似あいです」 「口調にマゴコロがこもってない!」 休暇中でも一騒動なふたりの物語 → 感想

真世の王は間に合うか

コミックやら小説やらの紹介が面白いので、巡回サイトになっている作家の妹尾ゆふ子さんの blog「積読山脈造山中」で、『真世の王』品切れのようですという記事にショックを受ける。 何がショックかといったら、この作品を注文してたからです。Amazonで。 毎…

本日の購入本

だんだん土曜日に外出して本屋へ行くのが恒例になってきた。 というわけで、本日の購入本。 ちょろっと一言。 本多孝好「FINE DAYS」 単行本を持ってるのについつい購入 麻木未穂「黄金の魔女が棲む森」 本屋で見かけて何か気になった 宝珠なつめ「記憶の繭 …

ノルマルク戦記 6 挽歌の彼方へ

「よもや……敗戦の責任を取り、討ち死にされる覚悟ではないでしょうな!?」 ウルバヌスは、肯定も否定もしなかった。 「たしかに、ここから兵をまとめて退却するのは、いのちを懸けものにしなければ、できないことかもしれません。しかし、誰かが死ななけれ…

旅立ちは突然に カイルロッドの苦難

カイルロッドの苦難"> 負けるな。現実をしっかり見据えて歩いていけ。どんなに苦しくても、それは自分で決着をつけねばならないことだ。もがき苦しみ、それでも自分の足で立って歩いて行くしかないのだ。負けるな、決して自分に負けるな、カイルロッドは心か…