2011-01-01から1年間の記事一覧

竜宮ホテル 迷い猫

「ぼくはたしかに、幸運な人間かもしれない。でも、幸運はぼくをときどき不幸にします」 とても優しいお話だなあ。若くして作家になり、独り立ちせざるを得なくなった家庭の事情があって、いろいろなことから目をそらしていた響呼が、ひとつの出会いから、優…

QED 伊勢の曙光

「定事……って、天皇家にとって、伊勢神宮の祟りは通常の出来事だったというんですか!」 「そうね」 「祟りが?」 「はい」 説明が付きそうでつかない仮説にもどかしさを感じていたけれど、最後の最後でピタっとはまってくれるから、このシリーズは面白いん…

扇舞う(2)

「殿、お覚悟はよろしいですか?」 祥三郎はうなずいた。不思議と、静かな心持ちだった。 「……扇を広げることにしよう」 このシリーズは、家臣たちが祥三郎を見守るときの視線と同じ目線で、読んでしまう。子供から大人へと成長していく姿を目の当たりにして…

カイザー養成学園 君は世界を支配する。

「貴様も……今にわかる!ここに一年、いや、半年もいれば、発狂したほうがどれだけマシかわかってくる!爽矢・E・シャフトのように、お前もさっさと、くたばりやがれ!」 うーん、なんか、読みづらい話だったなあ。乗り切れないまま、最後まで行ってしまった…

2011年11月2日の日記

4日に休みを入れたので、今週はここまで。妙に忙しかった……最近、上司が目の前の席に座ってないんですけど、なんですかね。昨日は仕事終わって家に帰って、風呂は行ってご飯食べて、さあ、後は寝るだけという時に、ふと部屋の片づけを始めてしまったのがまず…

ビブリア古書堂の事件手帖(2) ―栞子さんと謎めく日常

「……この感想文ですけど……、厳密に言えば、違うんです」 「違うって、どこがですか?」 「内容、です」 彼女は重々しく言った。 「これを書いた人は、本当の意味で『時計じかけのオレンジ』を読んでいません」 相変わらずの雰囲気で描かれる二人の距離がいい…

天狐来々

「そ、そのような犠牲は天命が変わるときには、つきもの……」 「それが、天の定めた運命ならね。だが、今、人界をいじろうとしているのは、君の手だ。君こそが、この世界に戦争をもたらし、人々を植えさせ、世界を焼き尽くす。それだけの罪を君は背負えるの?…

羽月莉音の帝国(9)

「どうする、これから?」 「悠長に構えてる余裕はなくなった。体勢を立て直して、一気に突っ切るしかなさそう」 「やるしかないか」 「やるしかないわね」 ついにきたか!革命が始まっていく展開が熱い。→ 感想

ケガレの乙女

「おまえがアラアラシを連れてきたんだ。お前が無界に入って……こいつ、ケガレだ!こいつが群にアラアラシを呼んでやがるんだっ。ケガレだっ。ケガレの娘だ!」 猪突猛進というか、少女の揺れっぷりがもどかしくいんだけど、不義の子たる皇子とのやり取りから…

R.I.P. 天使は鏡と弾丸を抱く

「罪悪感のために命を賭けても仕方がない。理性でものを考えろ」 「女は感情で生きる生き物なのよ」 「……それは、なにかの台詞か?」 「たぶん。なんだったか忘れちゃったけど」 雰囲気が抜群です。→ 感想

幽霊伯爵の花嫁 首切り魔と乙女の輪舞曲

「逃げてしまえるほど弱くはなれず、貫き通すほど強くもなれなかったのなら、地べたに這いつくばっていればいかが?」 サアラの行動が痛快でたまらない!相手を思っての言葉ではなく、自分の良いように、言うなればワガママとしか思えない言動をしているのに…

三井澄花と四角い悪魔

「私たちって何の会社の社員だっけ?」 「……クレジットカード、ですけど」 「『クレジット』は『信用』って意味だよ。信用取引の世界に生きる私たちが、人を信じられないでどうするのよ」 何このホワイト企業……始めてのお仕事で、ミスをすることも多いけれど…

死神姫の再婚 誰にも言えない初恋の君

「取り返す」 囚われのお姫様を救い出すのは、いつだって王子様の役目なのだ。 「絶対に、取り返す。だから……、待っていてくれ」 アリシアの向こうっ気がとても楽しい、けど、どんどんとひどいことになってるな……大きく話が動かないからもどかしいけれど、次…

アリス・イン・ゴシックランド(2) 怪盗紳士と大聖堂の秘法

「だから、あなたがアリスを守って。その代わり―」 ジルは、ジェレミーの唇に人差し指を当てる。 「あなたの操作に手を貸すわ」 面白かったー。謎解きとしては物足りないんですが、むしろこれは冒険ものと捕らえるほうがいいんでしょうね。いっそ天晴れな悪…

2011年10月31日の日記

はてダの更新忘れてた。27日は特別何があるわけでもなく、28日は会社の飲み会があったけれど、具合悪くて帰宅バタンキュー。29日は読書三昧しつつ、某人の結婚式に行くためのスーツを買いにいき(いや、普段も着る用なんだけどね)、30日はお出かけ。という…

クリムゾン・エンパイア スペル・オブ・ロマンス

「俺が訊いているのは、俺と話すことが、おまえにとって迷惑かどうかということだけだ」 やっぱりこの二人はいいな。不器用な思いのやりとりに、にやり。→ 感想

生徒会の金蘭 碧陽学園生徒会黙示録(6)

「こちらこそ、来年もよろしくねっ!バーカ!」 まさかまさかの熱き青春物語にやられました。→ 感想

2011年10月26日の日記

今日は木枯らしが吹いたのか。寒い寒いと思いながらの帰り道でした。今週はわりと頑張って本を読んでるつもりなんだけど、それでも2冊/日に届くか届かないかってところか。3冊/日が平常運転とか化け物か。

お嬢様は吸血鬼 〜秘密ノ求婚〜

「先生、わたくしが吸血鬼であること、本当にずっと秘密にしておいてくれますか?」 ちょっとレトロな雰囲気もいいし、ドキドキさせつつも、どこか抜けたところのある二人のやり取りが楽しかった。これは続きが楽しみだなあ。→ 感想

ドS魔女の×××

「ハハ、わたしがS?」 わたしは箒を手にした。 「違うぞ」 そして、わたしはこう言った。 「―ドSだ」 期待してたら、そんなエロくなくて大変残念だった。→ 感想

2011年10月25日の日記

いま10月ですよね?と確認したくなる気温でした。歩いてるだけで汗がじんわり。でも明日は気温が下がるらしい。あまり気温差を作られると体調が……僕の周りでは風邪を引いてる人が多いので気をつけねば。仕事はまあいいです。いつもどおりなので。で、帰りに…

恋のドレスと花ひらく淑女 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー

「キスしたいか?」 「……うん」 「きみからしてもいいんだよ?たまには」 「そんなこと、できません」 「俺がしてもらいたいって言っても?」 ぶっちゃけこの巻で終わってもいいぐらいにいい雰囲気で終わっていましたが、まだ続くのか。見えてきた希望がつか…

2011年10月24日の日記

今日のお仕事はぼっちで大変だった。しかも人手が減るかもしれないという話があって……何がしたいんだか。そんなことより、朝のTLがひどかった。 window.twttr = (function(d, s, id) { var js, fjs = d.getElementsByTagName(s)[0], t = window.twttr || {};…

2011年10月20日の日記

昨日皮膚科でもらった薬のおかげで、痛みはあまりなかった。薬が切れると痛くなってくるけれど、これはしかたない。 そういえば、症状が何なのか聞いてなかったので、今度病院へ行った時にでも聞いてこよう。長らく続いているお家での仕事は、ようやく目処が…

2011年10月19日の日記

本が読みたい(挨拶) ちゃくちゃくと読書メーターに記録をつけていく先輩が憎い。昨日のバッテリー急激減少の原因がわかった(たぶん)。職場のロッカーにiPhoneを置いてあるんですが、そこはauの電波が入らないんだ。 といっても、ぜんぜん入らないわけじ…

2011年10月18日の日記

お昼になって、引き出しにしまっておいたiPhone 4Sを取り出したら、温い。 この温さは、充電してるときぐらいしか経験してないんだけど、他に考えられるとしたら、CPUに負荷がかかってることぐらいで、何か動いてるのかと画面見てみたけれど、何も動いてない…

2011年10月17日の日記

週末にふらりと寄った秋葉原で iPhone 4S をゲット。au版はギリギリ在庫があったみたい。16Gしか残っていなかったけれど、これまで16Gで容量が余っていたから、特に問題ないだろうってことで契約してみた。事務手続きそのものはサクッと終わったけれど、MNP…

鏡の国の灰かぶり姫

「あたしは決断したの……。一番大切なものを守るために。だから、王宮を出たの」 「あなたは、決断することができる?一番大切なものは、何?」 好きな人のためを思ったこととはいえ、忘れ去られることの何と苦しいことか。王妃を騙ったとして糾弾しに来たシ…

2011年10月14日の日記

iPhone 4Sを予約しないまま発売日を迎えてしまった身としては、予約して並んでる人たちを見てぐぬぬと思いつつも、サーバダウンで購入できない様子に、ふふふと人の悪い笑みを浮かべていた朝でした。っていうか、まずおまえは、MNPの手続きをしろ。いや、ケ…

アクセル・ワールド(9) 七千年の祈り

「ハルユキ君。キミは私のものだ。私は諦めない。キミを失うことなど容認できない。断じて」 面白かった。アッシュ・ローラーには驚いたけれど、ようやくたどり着いた災禍の鎧の結末が良かった。→ 感想