2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

断章のグリム(12) しあわせな王子・上

「白野君……今、昔のトラウマに関わる夢を見たりとか、しなかったかい?」 「……!!」 「それはね、<断章>が、表層意識に浮かび上がってるんだ」 そう、神狩屋。 「しばらくは、できるだけ気を落ち着けるように気をつけた方がいい。君の心が不安定になると…

アルカサルの恋物語 さまよえる求婚と新たな妃

「おまえみたいな生意気な女を妻にしようなんて寛大な男は俺くらいなんだぞ。こんなに勝手気ままで、人を振り回しておいて全然気づかないで、なのにいつでも頭から離れないような迷惑な女、俺以外の誰がほしがるっていうんだ!」 ルシュドは目眩をこらえるよ…

2010年5月11日の日記

もうさ、そういうイベントごとは、やりたい人だけでやればいいじゃんと思うわけよ。 例えば、働くことより、家で本を読むことのほうが 楽しい人に、残業を強要しても、 幸福度は下がると思うんですよね。 勝間さん対談の睡眠不足の反省と、幸福論 : ひろゆき…

俺と彼女が勇者と魔王で生徒会長

「仮にも俺は生徒会長なんだぞ?無理矢理やらされたとはいえ、そこをはき違えるほど俺はバカじゃない」 「……」 「生徒が困っていたら助けるし、間違っていたら叱る。それに人間も人外も関係ねえだろ」 人間と人外の共学校で、人間側を「勇者生徒会」、人外側…

朱唇

「そなたは、誇り高いのだな」 「妓女風情に、誇りなどはございません」 それもきっぱりと言い切って、女はにこりと笑った。 「ただ、女はだれでも、殿方にとって一番の女でいたいだけですわ。たとえ賤しい妓女でも」 妓女の恋と矜恃を描いた短編集。これは…

2010年5月10日の日記

朝起きてやったことといえば、iPadの予約でした。Wifiで十分だよね。Appleで三モデル出る場合、真ん中を買うのがワタクシめでございます。32Gも何に使うんだろうと思わなくも無いけど、まあいいや。それにしても、自分のTL眺めてると、ものすごい勢いで予約…

七花、時跳び! Time-Travel at the After School

「違います!昨日です!」 「いや昨日の話はもういいって」 「そうじゃなくて!」 僕が眉を、ひそめていると七花はじれったそうに首を振った後、胸を押さえ、こう言った。 「わたし、たった今『昨日』から帰ってきたんです!」 突如タイムトラベルが出来るよ…

神様のメモ帳(5)

「でも、ナルミ。それは嘘とはいわない。それはね、『物語』というものだよ」 短編集。 スープ作りとストーカー、酒屋異物混入事件、誘拐、やくざと野球話が収録。天然ナルミの言葉に、真っ赤になって怒るアリスが可愛いったらない。そのアリスに対して、も…

2010年5月9日の日記

ちょっとぐらいは外に出ようと思った時期もありました。平日は外へ出かけたいなーと思うんだけど、休日になると外へ出る気がしない今日この頃。 あ、でも自転車のパンクは修理しないと……と思ったけど、自宅に来て修理してくれる自転車屋さんを見つけてからは…

俺の妹がこんなに可愛いわけがない(6)

きっと、そういうことなのだ。妹が泣いたら、泣きやませるのが兄貴の仕事で、それをずっと続けてきたから、習慣が身体に染みついてしまっている。 いまさら変えることはできないのだ。 俺にとって、桐乃は天使なんかじゃないが……生まれた時から知っている、…

攪乱者

「今回の任務は、これだ」 「これ?」 レモンをテーブルに出して「これが任務だ」と言われても、何のことかわからない。 「そう。これが任務だ。君たちには、このレモンをスーパーマーケットの店頭に置いてきてもらう」 「は?」 非合法組織の活動を描く短編…

2010年5月8日の日記

昨日は夜更かし。疲れてたから早く寝ようと思ったのに、寝る直前にコモリさんが「ボカロTLやりますー。」って言い出して、ボカロってぜんぜん知らないけど、コモリさんが好きなら……と聞いてみたら、格好良いでやんの。しびれた。泣かされた。 いや、たぶん、…

暗殺者(アサシン)は眠らない

(ちくしょう、ちくしょう) 調度に体重をかける。床に倒れた重厚な木製の茶棚は、地響きを思わせる音をさせた。 窓辺まで走り、カーテンをつかむ。腰を落として、窓からひきちぎった。 (やめてやる!聖女なんか、もうやめてやる!) 侵略されていくザカリ…

不思議の扉 時をかける恋

「でも、あたしはあなたで良かったわ。いつもあなたを見つける度に、ああ、あなたに会えて良かったと思うの。いつもいつも。会った瞬間に、世界が金色に弾けるような喜びを覚えるのよ」 ああ、もう、時を超える恋というのは、なんと切ないんだろう。でも、そ…

2010年5月7日の日記

GW明けの二日間が、今年入って一番忙しかった。ある意味、単純作業なんだけど、延々と続くので気が遠くなって大変だったので、脳内でハナマル☆センセイションをループさせて、テンションあげてた。でも、あの曲に合わせて作業してたら、いろいろミスるよねう…

アルカサルの恋物語 さらわれた花嫁と少年王

「……ケガをするとやさしいんだな」 ぽつりともらすや……彼は顔をしかめ、そう言った口元を拳で押さえる。その頬が少しだけ赤くなっているのを見て、なぜかフェリシアまでうろたえてしまった。 やさしくされるととまどうのだ。彼は。 憧れの人との結婚式当日に…

星灼のイサナトリ

「あの人たち、洋くんを探しているんでしょう?洋くんを、あの高い塔に連れていってしまうんでしょう?洋くんは帰りたいんですか?」 洋は弱々しく首を振る。 「わたしだって嫌です。洋くんと離ればなれになんて、なりたくない」 砂に覆われた惑星で、「リア…

2010年5月6日の日記

久しぶりのお仕事。起きるのが辛いとかそんなことはないんですが(早起きは得意だぜ)、電車が辛かった。いやー、やっぱ体調治ってないまま、二日間引きこもってたら、そりゃ人の熱気むんむんな場所は気分悪くなるよ。電車遅延のおかげで混むわ、本が読めな…

神去なあなあ日常

「山は近寄りがたくて恐ろしいばかりじゃない。だれも見ていなくても、こんなにきれいなものを、毎年ちゃんと実らせる」 都会から山奥へ。高卒男が林業を従事する村に放り込まれるお話し。面白かったー。はじめは脱走を考えるぐらいイヤイヤだったのに、山の…

花迷宮

今の帰蝶の心を動かすものは、みんな菖莉が与えてくれたものだ。そのことを改めて突きつけられたからこそ、こんなにも胸が苦しい。動揺して仕方ない。 「菖莉が好きなのか?」 孤児の娘と助けた衛士の恋物語。娘のように慈しみ、父のように懐く。幼いころは…

今週の購入予定本

電撃文庫はでるかしら。 05/07 ポプラ文庫ピュアフル 悦楽の園 上 [A][B] 悦楽の園 下 [A][B] 05/10 電撃文庫 俺の妹がこんなに可愛いわけがない (6) 伏見つかさ [A][B] 断章のグリム XII しあわせな王子 甲田学人 [A][B] 神様のメモ帳5 杉井光 [A][B] 俺…

2010年5月5日の日記

今日でGWが終わりということで、もう本を読むしかないだろうという気になり、がりがり読みました。 まずはオプさんから借りた「ペンギン革命」を読み、「星灼のイサナトリ」「攪乱者」「君がくれた世界(再読)」「アルカサルの恋物語 さらわれた花嫁と少年…

神様のカルテ

「だがもっと遠くを見ろ、一止。そんな感傷に流されて大事な人生を棒に振るのか。もっと高いところを見ろ」 「民間病院の一般内科医は、大学病院の専門医より地位が劣るというわけだな」 「そういう角のある言い方をするな。だが一面の真理ではある」 地方の…

空色パンデミック(2)

「世界を敵にまわしても君を守る。かなりクサいけど、格好いいじゃないか。あまり深く考えても無駄だよ。疑っても無駄。答えなんて誰も分かんねーんだから。大事なのは何を信じるかってことだよ。俺は俺が格好いいって思ったものを信じる。お前はお前が信じ…

2010年5月4日の日記

すっごい疲れてた。朝、目が覚めたとき、眠りが深かったなあって思いましたもん。それでも、昼に寝ちゃうぐらいだから、まだまだ身体が戻ってないのかもしれない。 ところで、朝ちょっとしたトラブルが。いや、俺妹イベントにいってる平和さんが「でっぱつ」…

レッド・アドミラル 羅針盤は運命を示す

「じゃ、行くぞ。ついてこい。……死ぬなよ」 「っ、ほんっとうに、あなたは勝手なひとだ!」 「よく言われる」 男装の麗人・ロディアが破天荒な艦長ランセの船に乗ることになる海軍話。近衛騎士時代は、女だてらと蔑まされてた彼女が、同じような視線を受けつ…

鋼鉄の白兎騎士団(10)

「こんな奇抜で奇天烈で奇想の一手、あなたでなければ思い浮かばないでしょうね」 「いえいえ。もっと奇抜で恐ろしいほど奇天烈で真似のできないほど奇想の一手を撃つ者が、我が白兎騎士団にはおりますよ」 「……ガブリエラ君ですか」 「ええ。今回は彼女自身…

2010年5月3日の日記

朝から体調劇悪。こんなに具合悪いのは久しぶりだぜ……とか思ってる余裕もなかった。ボドゲあるので、なんとかならんかと思ったけど、起きてるとクラクラきたので、寝ることに。再起動できたのは、10時半ぐらいだったか。 この時点で11時開始には間に合わない…

船に乗れ!(1) 合奏と協奏

「私、誰に聴いてもらわなくてもいい」南はいった。「とにかく演りたい」 それは自分のヴァイオリンにプライドを持っている、一人の音楽家の言葉だった。僕はその力強さに打たれた。 「うん演ろう」僕はいった。「とりあえず明日から、二人で合わせてみよう…

ぼくこい

「た、例えば、こ、恋とか‥…」 「こっ!恋っ!?お前らが!恋!?ぶはははははは!」 笑いを堪えながら、有馬紅子はボクの肩を叩き、 「いやー、いいよ。お前。今の超ウケた。いいよ。その条件で」 「はい?」 「恋っつっても曖昧だから、彼女にしよう。夏休みま…