2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

東京レイヴンズ(1)

「もう、嘘はつかない」 春虎は言った。 その言葉を聞いて、彼女はふっと小さく笑う。 「……当然です。嘘をつくような式神には、お仕置きなんですから」 ああ、もう素晴らしい!何という楽しさを見せてくれるラストなんだ!不安要素だと思っていた出来事が、…

SH@PPLE ―しゃっぷる(9)―

ちくしょう神様。今ここで死ぬほど嬉しいのを、どうか止めてください。お願いですから、止めてください。 止めてください。止めてください。止めてください。どうか。 それが無理なら…… 素晴らしい最終巻!心に蓋をして、必死になって堪えて、受験に逃避して…

2010年5月21日の日記

一週間の最後にあのPJがあるのは辛いと思う今日この頃。〜になったら本気出す、とは良く言ってる気がしますが、六月に入ったら本気だそうと思います。っていうか、もう出して良いかも。きっとギア・セカンドいけるはず……!と思ってるのは、感想を書く時間が…

はなひらく ―淵国五皇子伝―

「あのね。世の中に『ありえない』ことなんてないの」 パフュームはお手入れの手を止めて、カナンに向き直る。 「いい?あんたがこれまで見てきた世界は、世の中のほんの一部でしかないの。淵では当たり前のことが、あんたの目にはとてつもなくおかしなこと…

道徳という名の少年

「愛してるわ!ずっと昔から……。子供の頃から、愛してたわ!」 町一番の美女が産み落とした子から始まる不道徳と道徳の物語。父親なし、姉弟、夫の父など、不道徳な思いに揺れる人たちのお話が、連作短編で描かれます。淫靡で匂い立つものがあるのに、どこか…

2010年5月20日の日記

Twitter の公式アプリ(iPhone)がようやく登場しました。 Twitterブログ: Twitter for iPhone もともと、公式アプリのベースとなっている Tweetie 2 使いなので、違和感なく使える。軽くていいよね。3GSより遅い3Gを使ってる場合、このアプリはとても快適だ…

なんて素敵にジャパネスク

今はもう夜盗がどうのこうのという問題じゃなくて、ズバリ、入道一派が捕まらないことには、初夜は迎えられない、これが現実なんだわ。 「いいわ、わかった」 「わかったというと他言はしないとお約束するのですね」 「ええ、誰にも言わないわ。その代わり、…

羽月莉音の帝国

俺たちは沈鬱な面持ちで、柚さんの輝くような微笑を、ただただ呆然と見つめ続けていた。 部費1000円、莉音のポケットマネー5000円、借金276万8000円也。 どうしてこうなった。 建国目指して革命部を作った高校生たちが、まずは資金集めをするために事業展開…

2010年5月19日の日記

具合は相変わらず。喉だけはよくなったのに、ううむなんでだろう……と思ってたけど、もしかしたらクーラー病な気がしてきた。22時過ぎると身体がだるくてだるくて眠くなる症状は、去年も経験した記憶が。でも一年中、クーラーくらってたはずなんだけど、外気…

失恋竜と契約の花嫁 この世界の誰よりも

「ひとつだけ教えてあげるね。どんなに辛くても、悲しくても、乗り越えることができるって、あたしは知ってる。そういうふうにできてるんだよ」 (……人とか……魔族が?) ううん、と、彼女が、首を振るような気配。 「初めからそうなわけじゃない。相手を信じ…

夢の守り人

「この<花>は、残酷な生き物だね、タンダ。人の夢をさそうなんて。こんな思いをさせるなんて。……おれ、夢をみずには……いられなかったんだよ」 人の夢を糧にする花に囚われたタンダを救いにいくお話。歌に惹かれてしまう心の隙間やトロガイの昔話など、様々…

2010年5月18日の日記

今日はいろいろ面倒なことがあったけれど、うまくかわしたと思いたい。そんな不安はどうでもいい。嬉しい情報が入ってきましたよ。 あと芙蓉連載はそろそろ佳境ですがもうしばらく続きます。 単行本は秋の気配。 http://no99.jugem.jp/?eid=392 秋まで生きる…

時の竜と水の指環(後編)

「かならず、おまえを救ってやる。なにがあっても命を捨てるな。おのれの心に負けるな……!わすれるな。ノーマ・カーの森に帰るまで、おまえはわたしのものだ」 ク・オルティスに結婚話がもちあがったことで、唐変木な男が自分の心に揺れる展開に似やついてし…

白いへび眠る島

「最近ちょっと物騒なのよ」 泥棒すらきたことない、鍵というものがもとからついていない家も多いこの集落で、「物騒」とはどういうことだ。悟史は眉を寄せた。 「……あれが出たの」 高校最後の夏、十三年ぶりの大祭に合わせて、帰省した悟史が、拝島に漂う違…

2010年5月17日の日記

喉が痛い。これはカラオケとかそう言うんじゃなくて(そもそも歌ってないじゃんとか言わない!)、普通に風邪……なのかな。僕の場合、喉をやられることがあまりないのでよくわからん。ともあれ、息をするのも面倒くせえってぐらい喉が痛いので、何とかならん…

シャギードッグV 虹の幕間

「ということは……私が今していることは子守、ということか」 「あう、あー……まぁ、そう言えなくもねぇかな」 「ふん、何が『駆け落ちの相手を求む』だ!最初から子守を募集しておけばいいものを」 短編集。五編収録。一話目が素晴らしい。食えない小悪魔な天…

時の竜と水の指環(前編)

「……なにからお話しすればいいのでしょうか」 「きみの過去を。アイリ。なぜ、きみがこんな魔法使いのところまでくる決心をしたのか―その理由を。きみが男のなりをしている訳を」 兄の影を背負った薬師アイリが、魔術士に願ったのは、女になる方法だった……と…

2010年5月16日の日記

昨日一冊も本が読めなかったので、今日は読書デー。サクサクと6冊読んで満足。オススメされてるジャパネスクも読み始めてしまいましたので、続き集めようと思います。 そんなこんなで今日は本を読むことしかしていません。感想書かないと…… 感想と言えば、コ…

ミストスピリット 霧のうつし身(2) 試されし王

「ご主人さま?」とオレ=スールが尋ねた。「なにか問題でも?」 ヴィンはかすかに口を開きかけ、小首をかしげた。 「<深き闇>がなんなのか、たった今わかったような気がする」 まさに副題通り!エレンドの成長っぷりには、わくわくドキドキでした。周囲が…

ざ・ちぇんじ!(後編)新釈とりかえばや物語

「わたくしは男ですから……、姫にはなれません」 「そうだな。馬鹿なことを言った」 「でも、時々、姫として育ちたかったと思います。今となっては、それも夢ですが……」 弟の出仕がきまり、あっちこっちに気を遣うことになるお姉さんが大変だなと思いつつ、そ…

2010年5月15日の日記

久し振りに映画を見てきた。劇場版TRICK。「映画館で見る意義がわからない」と言われて実際そうだと思ったけど、いいんです。「山田」「上田」のやりとりだけで、満足なんです。 お話は、お金に困った人と学者として頼まれた人が、霊能者たちのバトルロイヤ…

太陽の坐る場所

「覚えておいて。閉じ込められるのと、閉じ籠るのとは違うのよ」 響子が言った。 「太陽はどこにあっても明るいのよ」 高校卒業後、十年目のクラス会。女優となったクラスメートの存在が、かつてクラスの中心人物だった人たちの心を複雑にさせる展開が、何と…

ざ・ちぇんじ!(前編)新釈とりかえばや物語

「あたしの元服って、どうして急にそういうことになったのよ」 「どうしてもこうしても、恐れ多くも当今さん直々のお声掛かりや。断るなんてことはでけへんやんか」 「当今って、もしかして主上?」 「もしかしなくても、主上や」 もうニヤニヤが止まらない…

2010年5月14日の日記

金曜日はぐだぐだデー。なぜか休んでいる人が多くて、気持ちが腐る。いや、休みたかったら自分も休めば良いんだけど……いい加減、この体制なんとかしてほしい。そういえば、僕の感想は、他のサイトに取り上げられる事ってほとんどないんだけど、珍しくアキバB…

メイド・ロード・リロード

「メイドじゃなくて?」 「いや、だから冥途なんだってば。ま、そのあたりは、いろいろと解釈に違いはあってけっこうややこしいんだけど、まあ、シンプルに言っちゃえば、あの世とこの世の隙間、たとえばだな、メイドに喩えれば、このスカートとニーソックス…

暗殺者(アサシン)は一度哭く

「私にだって無理よ。殺すことなんて……」 「おまえならできる。おまえしかできない」 硬質な声だった。顔が歪んだ。吐き出す一句一句に、苦痛が伴っているようだった。 「おまえは、暗殺者ではないか」 アイレント軍が苛烈になる中、奇跡が起きるのは聖女の…

2010年5月13日の日記

「こういうのは若い人の方が」 そして押しつけられる仕事。ムカついたのでやっつけで資料作ったら、そのまま通るし。なめてんのか(お前がだよ)。来週が憂鬱だ。これがさらに上まで通ったらどうしよう……。やる気がないので、なんとかしてはじいて貰いたいと…

猫を抱いて象と泳ぐ

「あの子には言葉なんていらないんだよ。だってそうだろう?駒で語れるんだ。こんなふうに素晴らしく……」 チェスと出会い、伝説のプレイヤーとなった少年のお話。チェスを教えてくれたマスターの温かさがどこまでも胸にあり、ミイラ、老婆令嬢など、チェスを…

陽の子雨の子

「好きなの?」 え、と思った。多分顔に出ていた。それを見てとったのか、雪枝さんは畳み掛けるように言った。 「違うでしょ?」 中学生の男の子を拾った雪枝が、四年後に再び中学生と出会って……というお話。普通じゃない、ように思ったけれど、だんだんと思…

2010年5月12日の日記

夜になって急に寒くなってきた……。最近、雨や気温の変化にやられてるようで、具合がよろしくない。 そんなときに電車が遅れて満員になり、本が読めなかったりするから弱り目にたたり目なんだけど(大げさ)、そんな気分を吹き飛ばすぐらい、姉弟入れ替わり平…