2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ヴィークルエンド

陳腐ないいぐさではあるが、現実を目の前にして、それでも、と諦めない者だけが、この先に進んでいける。 この先に進んでいけるものだけが、本当の早さを手に入れられる、はず― サプリによって自分自身を操縦するヴィークルレース。レースの割に疾走感がない…

烙印の紋章(6) いにしえの宮に竜はめざめる

「きみならもっとうまくやると思ったが。スルールから隊丸ごと奪うつもりならともかく」 「性質が悪い」 「ぼくが?それともきみが?」 「使えない将は、手ごわい敵より性質が悪い」 一介の兵士となったことで出来ないことの多さに苛立ちながらも頭角を現す…

2010年7月12日の日記

いやあ、朝からやばかった。電車乗っててクラクラ来てましたからね。やはり週末引きこもってばかりだとこうなるか(わかってたら動けよ)。頑張って仕事してたものの、頭痛が始まり目眩がして、吐き気が来る頃にはさすがにやばいなと薬飲みましたけれど、持…

あそびにいくヨ!(14) かみさまそこにおらりましか?

「な、何急に言い出すのよあんたは!」 「あ、図星なんですね」 にっこりとエリスは微笑んだ。 「やっぱりそうじゃないかって思ってたんです。最近、少女漫画で読みました、幼なじみはタイミングが難しいって。本当なんですね!」 ローマ教皇との会見話。実…

天涯のパシュルーナ(3)

「もし俺がアンタを守り切れたら、俺を第一王子候補から外してほしいんだ」 「は?」「え?」「なに?」 三者三様の声は出ていたが、全員に共通していたのは驚愕の色だ。 「ええと……君、第一王子候補なんだよね?」 折り返し地点。第一王子に選ばれたくない…

今週の購入予定本

富士見ファンタジアはないかな? 07/15 GA文庫 神曲奏界ポリフォニカ ダン・サリエルと真夜中のカルテット あざの耕平[A][B] 神曲奏界ポリフォニカ リユニオン・ホワイト 高殿円[A][B] 07/17 ガガガ文庫 されど罪人は竜と踊る (9) Be on the Next Victim 浅…

2010年7月11日の日記

今日は選挙がありました。雨が降る前に行ってきましたが、あれ、なんで、あんなに人がいるんでしょうね。投票に来てる人よりも、中に居る人たちの方が多い。坐ってみてるだけの人が四人とかいらんだろと思ってしまうが、まあいいや。とりあえずどうなるか。…

多摩湖さんと黄鶏くん

「でも多摩湖さんの写真がいっぱいだと、どれにキスすればいいか悩んじゃうなぁ」 「だーかーらー、しちゃダメ。写真はね、見て思い出して妄想してニヤニヤするものなの。思い出は手垢じゃなくて、埃だけ付着させるのが正しい保存方法よ」 「じゃあこれから…

てのひら一文 ― 寺子屋若草物語

「確かにお役人は金に汚いし、お金持ちは身勝手や。そやけど、商いで儲けたお金を学問所に注ぎ込んで、貧しいひとに学問の機会を与えようて考える金持ちもおる。筋の通らんことがどんだけ多くても、お金持ちにもお役人にも、本当に町の者のことを考えてくれ…

2010年7月10日の日記

週末は読書の日です。誰が何と言おうと! というわけで、新刊三昧しました。うめーおもしれー……いや、微妙なのもあったりするんだけど、それはそれ。 ひとまずいろいろ読んだので、まだ新刊残ってるけど、明日は単行本デーにしようと思います。これやらない…

オオカミさんと○人間になりたいピノッキオ

「ああ、そうだ。今言ったことは亮士には内緒だぞ?いわゆる、女同士の秘密ってやつだ」 おおかみさんの可愛さがたまらないな。お馬鹿なことやってる男たちに呆れつつ、ふと見せるデレの破壊力がすごかった。にやにやです。カチカチ山はちょっぴりシリアスラ…

乃木坂春香の秘密(12)

「え?」 「あ、あたしも……ゆ、裕人と……」 消え入りそうな声で一度下を向いたかと思うと、 「あ、あたしも、ゆ、裕人と、二人で行くのが……い、いい……っ!」 椎菜のターン!ああもう、ほんと可愛いな。このままでもいいんじゃと思った僕が居たりするけれど・…

2010年7月9日の日記

ようやく週末に辿り着いた。最近、帰宅時間ぐらいになると雨が降ってきますね。今日は気温がそれほど高くないせいか、濡れるとちょっと寒かった。風邪を引くといけないので週末はじっくり休むことにしよう。 週末と言えば、週明けには「今週こそ本の整理する…

エデン

「ずっと考えていたんです。あの人だったら、今のぼくの立場になったとき、どうするんだろうって。あの人だったら、ヨーロッパで走り続けるためなら、どんなことでもするかもしれない。いや、するはずです」 深く息を吐く。彼のことを思い出すのはまだつらい…

月虹の鏡 孤蝶の園の寵姫たち

「あの娘の命を救うのなれば、代価は十年だ。だが、命を救う手助けだけならば代価は五年にしてやろう」 「……どういうこと?」 「お前を王の寵姫にしてやろう。お前自身の力であの娘を救うがいい」 一緒にいたいとただそれだけだったのに……政略結婚が少女達の…

2010年7月8日の日記

ねえ、なに晴れてるの?暑いんだけど。でも職場寒いんだけど。30度と18度を行き来すると、身体がどうにもなりません。ぐでー。ところで、電撃文庫の新刊が出てるようですよ、おまえさん。 と思ったら、ウイングス文庫やハヤカワ文庫までbk1入りしてるじゃな…

黄金の王 白銀の王

「死者のことばで生者を縛ってはいけない。生者のいる世は移り変わる。もはや変えることのできない死者のことばが、それを縛ってはいけないのだ。死者のことばに縛られず、生者がなすべきことなしていけば、何ごとも、きっと悪いようにはならない」 敵を滅ぼ…

悪魔とロザリオ シスター・ブラックシープ

「【黒い羊】は正しい人たちの味方よ!それでも捕まえたければ、やってごらんなさい!」 楽しかったー!悪魔(力を無くして今は猫)の花嫁に選ばれてしまった男装の助祭コンスタンティンの冒険物語。離婚するには善行を積むしかないけど、ちまちまやるのは面…

ささのはさらさら

今日はいろいろぼっちな一日でした。寒い。社内が寒い。心が寒い。おかげで変に疲れました。ま、仕事の話はいいや。 朝から Matsuにーさんに booklines.net のサイドバーの紹介文に誤字があることを指摘されて、地味にへこみつつ(いや、二ヶ月間だれも気づ…

メグル

「こういうのはね、ここいらでは『引く手』って言われててね。通夜の晩に引っ張っていっちゃうんですよ」 「なにをですか?」 「生きている人を、あの世にです」 表情は思いがけないほど真剣だった。 「だから、あなたには今夜一晩ここにいて、お婆ちゃんの…

はるかかなたの年代記 双眸のスヴァローグ

「……すまない、ユウ。今ここで答えるべきことに答えないで」 やがてカティアはうつむくと、自分の身体を抱きしめた。 「だけど、怖いのだ。ユウが……、私を今までとは違う目で見てしまうことが―」 これは面白い。良い意味で王道な学園ファンタジーですね。出…

2010年7月6日の日記

「最近、読んでないラノベや途中で切ったラノベばかりアニメ化してる予感(汗;。」 me, too. そしてお気に入りの作品ほど三巻の壁が越えられない……いいんですいいんです。そろそろ感覚がずれてきたのかもね。今日は職場のイベントがいろいろあって疲れた。明…

五龍世界 霧廟に臥す龍

「こんなどうしようもねえ親がわりのもとでよ、いい女に育ったもんだ……お前はよ、俺の誇りだ。いいか……媚びるな。己の信念を曲げるな。これからもそうやって、お前らしく生きていけ」 面白かった。口が悪いけど情の厚い道士と彼に拾われた少女ユギ、道士の弟…

光待つ場所へ

「あのさ。自分が天才だって気がついたの、いつ?」 「天才?」 「うん」 田辺は私をじっと見据えた後で、ふいっと視線を空に向けた。 「へこましてもらいたいって思ったことない?」 「しあわせのこみち」の才能ある人たちの傲慢さと、まっすぐな思いに心が…

2010年7月5日の日記

何この雨……朝は晴れてたし、昼もうっすら日差しがあったというのに、夕方になって暗くなってきたなと思ったら……ずぶぬれになりました。折りたたみ傘じゃカバーしきれなかった。これで風邪でも引いたらどうしてくれよう。 雨があまりにも凄いので少しでも止ま…

トッカン 特別国税徴収官

逃げるな。諦めるな。最後まで、お前自身がオトシマエをつけろ! 「やります」 わたしは、言った。 これは、わたしの『仕事』だ。 トッカン付きの仕事だ。 面白かったー!税金を滞納する人から、徴収する特別国税徴収官のお話。滞納理由はいろいろあって、時…

夜の虹 灰色の幽霊

「もし、彼女が盗んだのだとしても、それを取り返そうとしないほうがいい。少なくとも、男爵殺しの事件が片づくまでは」 「なぜ、事件が片づくまで、と期限を区切るの?」 「……君の父親が失踪するきっかけを作ったのは、エルツベルガー男爵だからだ」 婚約者…

今週の購入予定本

電撃は少なめで。 07/09 早川文庫 天冥の標 III アウレーリア一統 小川一水 [A][B] 07/10 電撃文庫 オオカミさんと○人間になりたいピノッキオ 沖田雅 [A][B] 乃木坂春香の秘密 (12) 五十嵐雄策[A][B] 烙印の紋章 VI いにしえの宮に竜はめざめる 杉原智則 [A]…

2010年7月4日の日記

蒸し暑い一日でした。家の中にいても風が入らない。でもそんなことが気にならないぐらい面白い本ばかり読んでた。 途中髪を切りに出かけたとはいえ、一日中、本を読んでいたのに二冊しか読めてないんだけど、堪能しまくった。まず読んだのはマンガ。ななきさ…

ふたりの距離の概算

俺は大日向が何に喜び何に傷ついてきたのか、ほとんど興味を持ってこなかった。それは人を軽視したということだ。いまからでもその取り返しがつくだろうか。この二〇キロの間に?ただ走るには長すぎる。しかし人を理解するのに十分な距離かどうかはわからな…